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ビデオ撮ったりブログ書いたりしながら、できるだけ、心だけでも、子どものままでいたいなと思う日々を送ってる。

このブログは、そんなハンサムクロジ(変な名前でごめん)が色々なものを見て、聞いて、触って「こうなのかも」「ああなのかも」と思ったことを綴るものだよ。

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母は自らが何者であることを証明したのか「母なる証明」

RATING 星1星マーク星1星マーク星1星マーク星1星マーク星0.5半分の星マーク 4.8

2014.12.03

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ウィッス、クロジだ。

このあいだ寄生獣を観て、その感想として母性がどうとか書いたんですけど、そういえば最近ガッツリ母性な映画を観たなと思って、ちょっと内容を思い出しつつその映画の感想を書いておこうと思う。

映画のタイトルは「母なる証明」。韓国映画だ。ポン・ジュノっていうハリウッドデビューも果たした監督の作品で、かなり評判が良かったのでレンタルして鑑賞してみたよ。

韓国映画にはそこまで詳しくないのだけど、個人的な韓国映画の印象は「汚い」「鬱屈」「暗い」「性悪」「暴力」みたいなキーワードで構成されてる。で、そういうところが好きなんだよね。

単語的にはけなしているように読めると思うけど、もちろんそういうことではない。あの気持っち悪い感じが好きなの。クソみたいな人間がいっぱい出てきて、クソみたいな争いをして、それなのにちょっと綺麗事にして、でも後味悪く終わらそうとする展開の持ってき方とか、人間の悪い部分の本質を描いているような気がして、かなり好感が持てる。

で、「母なる証明」なんですけど、これに関してはもう最高に後味が悪くて良かった。そして素晴らしいミステリーだったなと。

以下、ネタバレを含むのでご注意を。

鬱々として展開、結末

物語は、知的障害のある息子"トジュン"が殺人容疑で逮捕されるところから始まる。

彼を溺愛する母親が「トジュンが人殺しなんてするわけない!」ということで犯人探しを始めるんだけど、真相を探るにつれて思いもよらない結末へと導かれていくことになる。

でね、映画が始まっていきなりなんだけど、たしか突然おばさんがダンスするシーンからスタートするんだよね。草原で。その時点でもう気味が悪い。あー、やばい映画を観はじめちゃったな感がすごい。

そこから中盤にかけてはちょっと明るくなるというか、息子の無実を信じて奔走する母の一生懸命さに同情しつつ共感しつつ物語にのめり込んで行くことができた。

そして衝撃の終盤。うわあ……って顔をしかめたくなるような母の行動、あーあ……ってため息をつきたくなる真相、うげげげげ……って恐ろしくなってくるトジュンの言葉。どこをとっても最高に気分が悪い。素晴らしい。

どういうことか詳しく説明してみよう。

まず犯人なんだけど、これは間違いなくトジュンだったんだ。で、それを目撃した男性を母親が殺しちゃう。「トジュンはやってなーい!!」つってヒステリックになっちゃって。しかも目撃者の家ごと燃やすっていう非道っぷり。怖いよ母ちゃん。

さらに、全く関係のない知的障害者の男の子がトジュンの代わりに逮捕されたため、トジュンは釈放されてしまうんだよね。もちろん捕まった男の子は無実なんだけど、それを知っている母親は息子のためにと真相を話すことをしない。

出所したトジュンは、母が燃やした目撃者の男性の家(燃えカス)へ向かう。そこで母が現場に置いて行ってしまった証拠品を拾って、「こんな大事なもの忘れちゃだめだろ」とかなんとか言いながら母に手渡すの。

これを拾って母に渡したトジュンは、果たしてこの事件のことをどこまで理解していたのかってところがミソ。

殺す現場を見られたことも知っていた?母親を誘導して目撃者を殺させた?……などなどの疑惑がどっと吹き出してエンディングを迎える。ゾクッとするよね。

家系というか教育というか、そういったものの賜物

母親が目撃者を殺した理由も突発的な感情の高ぶりが原因で、トジュンの殺人も同じような理由だった。

さらに言うと、母親は日頃からトジュンに「やられたらやり返せ!倍返しだ!!」的な教育をしていて、それもトジュンによる殺人が起こった原因のひとつだったわけ。

結局なにが悪いって、母親の育て方と母親の性格(これがそのまま遺伝したという意味で)以外にないんだよね。トジュンは知的障害者で記憶力も判断力も低いわけだから、それを適切にサポートできなかった母が悪い。トジュンを思っての行動が、彼を殺人者にし、自らも殺人者にしてしまうんだ。

これこそまさに「母なる証明」。自分が"殺人者の母"であることを、色々な事例を用いて証明していく物語だったというわけだ。

うん、ぐっとくる。ムカムカするけど、ぼくはこういう話が大好きだ。

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