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Twitterアカウントハンサムクロジ

ビデオ撮ったりブログ書いたりしながら、できるだけ、心だけでも、子どものままでいたいなと思う日々を送ってる。

このブログは、そんなハンサムクロジ(変な名前でごめん)が色々なものを見て、聞いて、触って「こうなのかも」「ああなのかも」と思ったことを綴るものだよ。

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百式っていうブログの田口さんがブログで面白かったって言ってたので、つい読んでしまいました。

全8巻で完結済み。2008年から連載が始まって、完結したのが2014年の11月っていうね。富樫か萩原かって感じですけど、ちゃんと終わってるし平野耕太かな。

あらすじは以下のとおり。スペシャルムービーと合わせてどうぞ。

佑河樹里はニートの父・兄と隠居の祖父、母、シングルマザーの妹と甥と共に暮らしていた。ある日、甥と兄が幼稚園からの帰路の途中で誘拐され、犯人から樹里・父の元に身代金要求の電話が掛かってくる。犯人の要求する身代金の受け渡し期限までは30分しかなく、間に合わないと悟った樹里は犯人と刺し違える覚悟で2人の救出へと向かう決意をするが、その時、祖父が佑河家に代々伝わるという止界術を使い、時間を止めてしまう。人も物も森羅万象が止まった止界で樹里たちは2人の救出へと向かうが、向かった先で自分たち以外の動く人間たちに遭遇、急襲される……。

Wikipedia

めちゃめちゃ面白かったです。

生生しい世界

物語の舞台は静止した時の中。

時刻は夕方。夕食時にあるべき世界が全て止まった状態なのですが、そこでわりとバイオレンスで血なまぐさい戦いが繰り広げられるってのがポイント。

畳の上とか、スーパーの店内とか、子どもの勉強部屋とか、そういった見慣れた世界が戦場になってしまうというギャップ。これが妙に生生しくて面白い。人物描写もリアル。

GANTSっぽい閉鎖感と、アイアムアヒーローっぽい現実感が混ざったような、そんな世界で物語が進んでいきます。

で、そういったサバイバル系のマンガの中でこれが一番面白いと思いました。

妙な設定の継ぎ足しがないし物語に間延び感もない。

削ぎ落とされてるけど充足していて読み応えがあるのに重くないっていう。

読んでいてなんだかすごく心地よかったです。

ぶっ飛んでるのにリアル

舞台は時間の止まった世界。時間の止め方はめちゃくちゃオカルトで、不気味すぎるモンスターまで出てくる始末。

なのにストーリーや設定に妙な説得力があるのは、時間が止まってしまったという状況を科学的に見ようとしたり、その現象に驚いたり感心したりするキャラクターを、いちいち細かく描いているからなんだと思います。

結論は「よく分かんない」なんだけど、その「よく分かんない」を受け入れるまでの思考がリアルだから、読者としても物語に入っていきやすいのかなと。

お陰で設定をすっかり受け入れた状態で、物語やキャラクターの心情を感じ取ることができました。

キャラクターをしっかり描くことで物語に説得力が生まれ、さらにキャラクターが輝く。この循環が素晴らしい。

「刻刻」を感じるラスト

ラストの展開はネタバレになるので書きませんが、かなりグッときました。

時間が過ぎることの残酷さと、その残酷さも含めて尊く感じられることの素晴らしさみたいなものを、主人公を通して見たような気がします。

生と死と輪廻と……っていうとなんだか宗教くさいですけど、まぁ、それもあながち嘘じゃないというかなんというか。

物語の300日後を描いた作品も

ちなみに、本編物語の300日後を描いた「刻刻 番外編 —300日後—」という作品も公開されています。こちらは無料。

全8巻を読み終わって、ラストの展開に「あれ?どっち?」って思った方は読んでおくといいでしょう。

ぼくはこれを読んで少しだけ安心しました。

とりあえず満喫でも行って読んでみてください。おすすめです。