映画

正義と罪「ナイトクローラー」

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やっと観ました「ナイトクローラー」。ジェイク・ギレンホール(ジェイク・ジレンホールとも)が主演のスリラー……っていうか、起業物語?なんだろ、ジャンル分けが難しい映画なんだけど、最後までブレずに突っ走っててすんごく楽しめた。

どんな話なのか

無職の泥棒野郎(ジェイク・ギレンホール)がパパラッチになって成り上がる話。

主人公はけっこうなクズ野郎のクセに、仕事にはある意味誠実でストイック。おそらくブラック企業の社長ってあんな感じなんだろうなと思う。

バイタリティがすごくて無理(当人にとっては無理なことではない)するのが普通と思っているから、部下にもそれを当たり前のように要求する。で、要求に答えられないと「なんでできないの?努力が足らないよ」って言い出すようなタイプ。

めちゃめちゃクズで非道徳的で気色の悪い変態が成功する物語だから、好みが分かれると思う。胸糞悪くなる人もたくさんいるだろうな。

面白かったところ

「めちゃめちゃクズで非道徳的で気色の悪い変態が成功する」ところが面白かった。

「ナイトクローラー」の主人公のようなキャラクターは、どの作品でも最後に痛い目を見る。映画というのは、「悪い人間にはそれ相応の報いがあるのだ」というものでなくてはならない(ってどっかの誰かが言ってた)らしいから、そいうい意味では、定説から外れた「ナイトクローラー」ってのは低俗な作品なのかもしれない。

でもそこが良い。ぼくは昔から人道的にイカれた人間に成功してほしかった。

ずる賢いけど、ある面では努力家で、ストイックに成功を求める人間を嫌いになれないのだ。

アニメ版の「こち亀」で、両津勘吉がしこたま稼いだ金を最後に全部ふっ飛ばされてしまうっていうオチが定番化していたんだけど、アレが本当に気に入らなかった。

道徳的ではない無茶苦茶なやり方(でもギリギリ合法!)をしたのかもしれないけれど、本人の努力と才能によって得た金をロケットかなんかでふっ飛ばしたり、勝手に全額寄付されたりしているのを見ていると、はっきり言っていたたまれない。というか、両津勘吉の周囲の人間の方がだいぶクズに見えた。

それと同時に、社会はこれを受け入れて笑っているんだなと思うとゾッとした。一般常識にハマらない方法で得たものは失くして当然だとされていることに、絶望的になったのだ。

そんなぼくの気持ちを、20年越しくらいにやっと許してくれたのが「ナイトクローラー」だった。この作品の主人公はギリギリ違法なんだけど……なにが正しいのか、なにが罪なのか、そこはどうでも良い。

非道徳的な人間が泥臭く成功する話を観たかったからね。

とはいえ、現実社会では絶対に関わりたくない人種だなとは思うよ。ほんとやだ!

好きなシーン

  • ジェイク・ギレンホールがアイロンをかけながらくだらない番組を見て噴き出しているシーン
  • 死にかけたライバルにカメラを向けるシーン
  • 死にかけた部下にカメラを向けるシーン
  • ラストシーン

感じたこと

まっとうなやり方でも成功できるかもしれないが、まっとうにやっていれば成功できるわけではない、ということを学んだ。

真面目にやるのは正しい。けど、なんでもいいから成功した者が正義なんだって側面も社会には確実に存在する。

あと、他人の失敗を望んでも意味はない。「ナイトクローラー」の主人公はクズだったけど、ライバルを超えるために、彼らを貶めたり、陥れるようなことはしなかった。常に自分を高めていた。

見てる世界と感覚が多くの人と違っていても、あきらめずに自分を信じるってことは大事なんだなと思ったよ。

ジェイク・ギレンホールのこれから

しっかしジェイク・ギレンホールの役作りはすごい。

次はボクサーの映画でムッキムキになるみたい。

彼が出てる映画だいたい面白い説あるからね。今後も要チェックやで。