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ビデオ撮ったりブログ書いたりしながら、できるだけ、心だけでも、子どものままでいたいなと思う日々を送ってる。

このブログは、そんなハンサムクロジ(変な名前でごめん)が色々なものを見て、聞いて、触って「こうなのかも」「ああなのかも」と思ったことを綴るものだよ。

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にやにやが止まらない傑作「サイド・エフェクト」

RATING 星1星マーク星1星マーク星1星マーク星1星マーク星0.5半分の星マーク 4.9

2013.09.13

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スティーブン・ソダーバーグ監督、最後の劇場作品というふれ込みでプロモーション展開されている映画「サイド・エフェクト」を観てきた。

前述したとおり監督は「オーシャンズ11」や「チェ 28歳の革命/39歳 別れの手紙」などで有名なスティーブン・ソダーバーグ。メインキャストとしてジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、チャニング・テイタムが出演するサスペンス映画だ。

結論から言うとめちゃくちゃ面白かった。ので、感想を書いとく。

後半に連れてにやにやが止まらなくなる

あらすじ

幸福な生活を送っていたエミリーは、夫がインサイダー取引で収監されたことをきっかけに、かつて患ったうつ病が再発。精神科医のバンクスが処方した新薬により、うつ症状は改善されたものの副作用で夢遊病を発症し、やがて無意識状態のまま殺人を犯してしまう。主治医としての責任を問われ、社会的信頼を失ったバンクスは、エミリーに処方した新薬について独自に調査を開始。やがて衝撃的な真実にたどりつく。

うつ病患者のエミリーを「ドラゴン・タトゥーの女」や「ソーシャル・ネットワーク」のルーニー・マーラ、出所する夫マーティンを「ホワイトハウス・ダウン」のチャニング・テイタム、精神科医のバンクスをジュード・ロウ、エミリーのかつての精神科医ヴィクトリアをキャサリン・ゼタ=ジョーンズが演じている。なんだかとっても豪華だ。

全員個性的で素晴らしいんだけど、特にルーニー・マーラが良かった。作品ごとに見せる顔が違い過ぎて、いつも別の女優さんをなのではと思ってしまう。今回の役も最高だった。

まず、ネタバレの無い感想を先に言っとく。ぼくはもう途中から興奮しっぱなしだった! 出演者たちの静かな、波が石を削るような戦いに口元がゆるみまくって、中盤からラストにかけてとにかくニヤけ続けてた。

様々な抗鬱薬の名前、投薬時の映像的な演出、人物の収め方などなど、それら全てがこの映画に出てくる「わるいやつら」を美しく描いている。

これたぶん少しひねくれた人の方が楽しめるんじゃないかと思うんだよね。心が清らかな人には残酷にも映るストーリーなんだけど、ひねくれてると爽快な気持ちで、そして笑顔で観賞できるんじゃないかと思う。ぼくはもう最高に笑った。スマイルじゃなくてもっと嫌なやつ。ほんと、人間って汚いなって思うばかりだよ。

後半で明らかになる真実にあっと驚かされるばかりで、またそれが心地いい。個人的には「2013年度これから何度でも観返したい映画大賞ナンバーワン」って感じ。

ということで、以下、若干のネタバレを含む感想をまとめとく。

これは半沢直樹だと言う人もいる

観賞に同行した者は「半沢直樹だ」と言っておった。ぼくはそのドラマを見ていないので、例の「倍返しだ」っていうセリフしか知らないんだけど、確かにそれはそのとおりなんだろうなと思った。これで伝わる人には伝わるかも。

薬、サイド・エフェクト(副作用)、株、医学の知識で金を集めようと企むエミリーと、精神科医という立場と臨機応変な悪知恵で彼女を追い込むバンクス。

エミリーの最後はまさに「倍返し」された状態であり、バンクスが持つ精神科医という肩書を使った暴挙でもある。そこに気持ち悪さを感じるか、気持よさを感じるかは人それぞれなんだろうけど……。やっぱりぼくは気持ちよかった。心の中でガッツポーズよ。

ヴィクトリアもそうなんだけど、殺されてしまうマーティンも含めて真っ当に善良な人間が居ないっていうのが面白い。

誰しもある面は良識的であったとして、ある面では悪人にだってなれるもの。人格は多面体だとよく言うけど、後半に進むに連れてその多面体のうちでも日の当たらない裏の裏が見えてくるのがとにかく気持ちよくて、興奮できるポイントだったように思う。

あとね、女って怖い。本当に。そんな映画。心から賞賛しい傑作だった。超オススメ!

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