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ズートピアレビュー

投稿時間2016.06.21シェア数4

白雪姫から数えてディズニー55作目となる長編映画作品「ズートピア」を観てきた。

ぼくはディズニー映画が大好き。もちろん「ズートピア」も大好きな作品になった。

とってもかわいい擬人化された動物キャラを愛でつつ、そこに隠されている深いテーマを読み取るのが面白い。

人間社会の難しい問題も、動物キャラに当てはめるとド直球でもライトに表現できるんだなって学びもあった。
とにかく、楽しみながら自分を見つめ直せる最高の映画でした!

「ズートピア」とは

あらすじ

さまざまな動物たちが共に暮らす大都会、ズートピア。みんな平等、夢のユートピアとされる文明社会に飛び込んだウサギの新米警官ジュディ。夢を忘れたキツネの詐欺師ニックと出会い、街に隠された秘密と危機に立ち向かう……。

いろいろな楽しみ方ができる作品

とても社会的な映画だった。

人種や性別による差別やいじめ、迫害。
他人の悪意で傷ついたり、逆に傷つけてしまったり……。

人間に当てはめるとストレートすぎて目を背けたくなるメッセージも、かわいい動物たちに当てはめることでライトに表現できるんだなって感心した。これは全世代に響く……!

ストーリーも一筋縄ではいかない展開で、ハッとするポイントがたくさんあった。単純に娯楽作品として楽しめる懐の深さもある。
ウサギのジュディがモフモフ。ぴょんぴょん、かわいい。悩んでもがんばってピンチ脱出!イケメンきつねのニックと仲良し!!……みたいな。それだけでもすごく良い。

とにかくニックがイケメンなので、そこだけは絶対に見逃さないでほしい。本当にかっこよかった!

「ズートピア」と差別と寛容と拒絶

自分と他人の違いに対して寛容になるのって難しい。自分が正しいと思い込んでいると真逆の意見を過剰に拒絶してしまいがちだし、過剰だと気づくのに難しくなる。

勝手な善悪で他人を差別したり、付和雷同で攻撃的になったり、糾弾したり。
そんなことを簡単にやってしまう。こうやって文字にすると酷いなって思えるけど。


「ズートピア」の主人公ジュディは、向いていないと言われながらも小さな体で警官として活躍しようと努力する。
彼女は“ウサギだから無理”という差別と戦っているのだ。

しかし、そんなジュディもまた、先入観で他人を判断していた。
ナマケモノのフラッシュに対して、彼の良い部分には目を向けず仕事の遅さにがっかりする。また、マフィアのボス「ミスター・ビッグ」に会った時も、その名前から勝手に大きな体であると想像し、実は小さかったその体に妙に強気になったりしていた。

自分の中にある“正しさ”は、時に人を盲目にする。省みることを忘れてしまうのだ。

だからこそ、ぼくらはもう少し慎重にならなくてはいけない。

良い悪いで判断すべき?それは好き嫌いじゃない?絶対的な根拠ってあるの?それは大きな声で主張すべきことなの?
そうやって自問自答していかなくてはいけないなと思った。

そして、そんな“寛容”と同時に、ある意味“拒絶”することも大事だと思う。
違いによって生まれた違和感に対する攻撃は“拒絶”しないといけない。

ぼくもできた人間ではないので、たくさんの人に嫌な思いをさせてきた。後悔と反省をこれからの人生に活かしていきたいものです……。